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『モンサントの不自然な食べもの』を観た

2013-05-19 

たとえば食品店で豆腐を買うとき、

「大豆(遺伝子組み換えでない)」

といった原材料表示を確認して、

「よし、オッケー!」

と思ったりします。

でも

「遺伝子組み換え作物はどうして危険なの?」

ときかれると

「・・・・・・」

そういう私に、とても役立ちそうな映画が

『モンサントの不自然な食べもの』

フランスでは160万人が観た映画だそうです。

ぜひ観たいと思っていました。

5月18日に瑞穂市で上映会があることを知り、

観に行くことにしました。


上映会を主催した「スローフードぎふ」は2011年10月の設立。

「スローフード」は国際的なNPOで、本部はイタリアにあり、

世界132ヶ国に約100,000万人のメンバーがいるそうです。

「スローフード」という言葉は知っていましたが、

そういう運動になっているということを初めて知りました。


「不自然な食べもの」とは、遺伝子組み換え作物のこと。 

モンサント社は、米国の多国籍企業。

遺伝子組み換えの種子で、世界市場の90%を占めるという巨大企業です。

PCBや枯れ葉剤、牛成長ホルモンなどを作った会社でもあります。

ある人は「人類の歴史上、最悪の企業」と評し、

ある人は「私たちの世界に必要のない企業」と言います。


『モンサントの不自然な食べもの』は、とても重い映画でした。

遺伝子組み換え作物のこわさと、

巨大な多国籍企業の超国家的な力の大きさを、

まざまざと見せつけられました。

タネを支配するものは食を支配する

食を支配するものは命を支配する

命を支配するものは世界を支配する

そこに利益を求めようとしているのだということです。

利益のためなら何でもする

そういう多国籍企業の活動を

米国政府も後押ししているようです。

食を支配されたら、逆らうことができません。


安倍政権は、 総選挙の公約を破り、

TPP(環太平洋経済連携協定)への交渉参加を決めてしまいました。

TPPでは「非関税障壁の撤廃」が交渉の大きな柱になっています。

日本の「遺伝子組み換えでない」という食品の原材料表示も、

「非関税障壁だ!」と言われて、表示がなくなるのでしょうか?

今も知らないうちに遺伝子組み換え作物を原料にしたものを口にしていますが、

TPPに参加すれば、

もっともっとたくさん食べることになってしまう。

必ずそうなるということが、映画を観てよくわかりました。


上映後、フードプロデューサーの南清貴さんの解説を聞きました。

南さんは、

「食の問題は政治問題です。」

と言っています。

「TPP参加はもう避けられない。そう仕組まれている。」

「私たちにできることは、自分の周りに安全な食を確保する小さなネットワークを作ることだ」

状況は絶望的だけど、そういう形で対抗しようという意味です。

状況が変わるときが訪れるとしたら、

それは、「政治が変わるとき」だとも言ってみえました。


 

TPP参加は絶対だめだと、改めて思いました。

あきらめるわけにはいきません。


リンク:『モンサントの不自然な食べもの』公式ホームページ

http://www.uplink.co.jp/monsanto/


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