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「ぼくは戦争嫌い」と益川敏英さん

2013-05-27

5月26日、第56回岐阜県母親大会で、

益川敏英さん(2008年ノーベル物理学賞受賞)が記念講演。

「ぼくは『戦争反対』ではなく、『戦争嫌い』です。」

という益川さんの言葉が耳に残りました。


 

会場は大垣市の岐阜経済大学。

朝から町内のプランターの花の植え替えなどがあり、

益川さんの講演だけでも聴きたいと、午後から参加しました。


 

益川敏英さんは、1940年生まれ。

幼かった自分にも戦時中の記憶があると言ってみえましたが、

益川さんが語ったのは大学の先輩の話でした。


崩れた家の大きな梁の下で動けなくなったお母さん

「逃げないさい」とお母さんに言われて逃げた

子どもは生き残り

お母さんは亡くなりました。


そのことを語る先輩の「淡淡とした乾いた文章」。

「なぜこんな乾いた文章が書けるのだろうか」

と最初は思ったそうです。

やがて

「乾いた文章しか書けないのだ」

ということに気づいたそうです。

「自分は国語力がなかった」

と会場をなごませながら、

先輩の身におこった戦争の惨禍を語りました。

「ぼくは『戦争反対』ではなく、『戦争嫌い』です。」

そう益川さんは言うのです。


益川さんは、「九条・科学者の会」の呼びかけ人の1人です。

大学の先生や研究を続けながら

昨年は1年間に90日の講演をおこなったそうです。

岐阜県平和委員会がずっと以前、益川さんに講演依頼をしたところ

「2年先まで講演の予定がつまっている」と言われ、

「それでは2年先に」とお願いしたとのこと。

平和委員会との共催でやっと実現したのがこの日の講演だそうです。

昼前の分科会には900名、

午後の全体会も含めると延べ1400名が参加したとのこと。

ホールに入りきれず、私も講演をサテライト会場で聴きました。

でも、益川さんの姿が大画面に映し出されて

すぐ近くで聴いているようで、

かえってよかったかもしれません。

今回の大会テーマは

「子どもたちに手渡したい 平和憲法と希望ある社会 ~みんなでつながり 支えあおう~」

益川敏英さんの記念講演は

「科学の道と平和の道を歩んで」

というものでした。


九条守れ(の世論)が圧倒的と思っていた。

(改憲を言えば政権は)大やけどするぞと思っていた。

楽観していた。

(改憲派は)

ごちゃごちゃにして

わけのわからんようにして

(九条を)変えようとする。

彼らが(改憲を)提起できないようにすることが上策。

―益川敏英さんの言葉です。



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