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学校給食に異物混入

2013-07-04

今日からいよいよ参院選です。

昨日、赤旗号外を配っていて、「共産党の訴えを読んでください」と道端で手渡した人から、「今度は、共産党を書くよ!」と言っていただき、励まされました。「前回のときは、○○○に勤めていて、あそこは組合が民主党やもんで書いたけど、まああかん。ようわかった。共産党たのむよ」ということでした。その期待にこたえるがんばりをしたいと思いました。

週刊ポストが「共産党に一票は 政治への劇薬か 悪魔の選択か」という記事の見出しを表紙に大きくのせています。どちらでもありません。「共産党への一票は良薬」ですから、心配はありません。この良薬を苦く感じる人があるとしたら、それは甘い汁を吸っている人ではないかと思います。日本共産党は自民党政治と対決します。

週刊誌がこれだけ大きく共産党を載せるのも珍しいことですね。都議選で議席倍増の効果でしょうか。記事には志位委員長へのインタビューもありました。


良薬ならぬ、生きた虫が関市の学校給食に混入しました。7月1日です。幸い健康被害はなく、給食は継続されていますが、原因ははっきりしていません。どこで混入したのかもわからない状態です。

私が最初に聞いたのは、給食に虫が入っていたということでした。

次に、それが小学校1校だけで、2日の午後に市教委が報道機関に公表したということを知りました。

それから、議会事務局を通じて配信された市教委の報道発表資料で、発見された虫が生きていたことを知りました。

その後になって、やっと、その虫が「ハエの幼虫」であることを知りました。

高温で調理した鶏肉の照り焼の中に、なぜ生きたハエの幼虫がみつかるのかが不思議でした。


昨日、市教委に問い合わせたところ、混入していたのは「ハエ目(はえもく)の幼虫」とのことでした。

「調理後に混入した」という市教委の見方には、疑問の余地がありません。

コンベアに載せられた鶏肉は290℃のグリルで12分間焼かれ、内部の温度が90℃以上であることが確認されているそうです。文科省の基準では75℃以上でなければならないそうですが、その基準をクリアしていて、虫が混入していても死んでしまうからです。焼けたら順に、その場でバットに入れて蓋をしていくそうですから、ハエが寄りつけばわかりそうなものです。


調理後の鶏肉にハエが卵を産んだとして、給食までの短時間の間に幼虫になるということがあり得るのでしょうか。

それが「あり得る」ということでした。卵を産むのでなく、幼虫を産み付ける種類のハエがいるという話でした。卵胎生(らんたいせい)といいます。

蛇のなかまのマムシが卵胎生だということは知っていましたが、ハエにも卵胎生のなかまがあることを初めて知りました。

いったいどこで産み付けられたのでしょうか。


ハエの種類は特定されていないので、「ハエ目の幼虫」と発表されたということでした。

「ハエの種類くらい、すぐわかるのではないか」と思ったのは、素人考えでした。

「ハエ目」には、全部で5000種以上があり、カ(蚊)やユスリカなども含まれています。ハエ目は、触角が長いなかまと、短いなかまに2分類され、触角の短いほうが「ハエ亜目」で3200種余り。ハエ亜目が18種の「上科」に分類され、そのうちのひとつが「イエバエ上科」で1000種余り。これが、一般に「ハエ」と呼ばれるなかまです。

公式発表の「ハエ目」というのは、ずいぶん幅を持たせた慎重な表現であるということがわかりました。

過去に、他県で似た例があったそうで、今回、給食から見つかったのは、たぶん、その辺によくいる「イエバエ上科」のなかまだと考えられるようです。その中で卵胎生のものはどんな種類なのか。

ウィキペディア(フリー百科事典)で、「ハエ」を調べてみると、こんな記述がありました。

「多くは卵生で、成虫が幼虫の生息場所となる環境に直接卵を産みつける。ただし、ニクバエ科のすべてやクロバエ科、イエバエ科の一部などは雌体内で胚が発育し、直接幼虫を産み付ける卵胎生である。」

ニクバエ科、クロバエ科、イエバエ科をあわせると、300種近くあるようです。

これではお手上げです。


それで、ニクバエである可能性が高いと勝手に推測し、ニクバエを調べてみました。ニクバエもたくさん種類があるようですが、身近な種類として、ナミニクバエ、センチニクバエ、シリアカニクバエの3種あたりが代表的なものなのかなと、いろいろな記述を読んで思いました。

ナミニクバエ  「並」という意味で、ありふれた種類

センチニクバエ 「センチ」は「便所(せっちん)」の意で、農村部に多い

シリアカニクバエ 都会のコンクリートジャングルに多い

こんなふうに自分の頭の中を整理しましたが、これはあくまで参考ということで・・・。

ニクバエは、1ミリほどの幼虫を産み付けるようです。種類や個体によってはもっと大きい幼虫を産み付けるのかもしれませんが、よくわかりません。給食から発見された幼虫の体長は「2~3ミリ」とありました。急激に成長したのでしょうか。この辺りが素人の限界です。

いずれにしても、見つかったハエの幼虫が産み付けられた場所が、学校給食センターなのか、学校なのかが気になるところです。どこに隙があったのでしょうか。再発防止のためには、この点をはっきりさせることが重要だと思います。

「検査の結果は、後日、お知らせさせていただきます」(市教委報道発表資料)とのことなので、次の報告を待ちたいと思います。

調べてみて、自分がハエのことをほとんど知らないということがよくわかりました。

知れば知るほど、己の無知を知るという感じです。


*参考

〈1〉 ハエ目の種類の数については、市教委の説明のほかに、「日本分類学会連合ホームページ」の中の「日本産生物種数調査委員会」による「日本産生物種数」の該当部分(太田昌宏 2002)を参考にしました。詳しくは下記のページをごらんください。

http://research2.kahaku.go.jp/ujssb/search?KINGDOM=Animalia&PHYLUM=Arthropoda&SUBPHYLUM=Mandibulata&CLASS=Insecta&SORDER=Diptera

〈2〉 中日新聞の記事「小学校給食に虫が混入 岐阜・関市」(2013年7月3日朝刊)

http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20130703073809283


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