関市議会 集団的自衛権の行使容認に関する慎重な検討を求める意見書を可決
2014-06-25
関市議会第2回定例会がすべての日程を終え、本日閉会しました。第3回定例会は9月2日開会の予定です。
今日は、市長提案のうち、関市自治基本条例の制定を継続審査とすることを賛成多数で決定し、その他の議案をすべて全会一致で可決しました。
その後、議員提案の5本の意見書が採決にかけられ、内4本が可決・採択されました。採決の結果は以下のとおりです。
市議第7号 雇用の安定を求める意見書 → 全会一致で採択
市議第8号 「手話言語法」制定を求める意見書 → 全会一致で採択
市議第9号 農協改革案の再検討を求める意見書 → 全会一致で採択
市議第10号 集団的自衛権の行使容認に関する慎重な検討を求める意見書 → 賛成多数で採択
市議第11号 集団的自衛権行使を容認する解釈改憲を行わないことを求める意見書 → 賛成少数で不採択
採択された市議第7号~第10号までは、関市議会ホームページに掲載されています。上記(色の変わっている文字の部分)をクリックすると、リンクが開きます。
私たち日本共産党関市議員団は、市議第10号に反対し、市議第11号を提出しました。なぜそうしたのかは、2つの意見書の表題を見くらべていただくとわかるようにしたつもりです。意見書の内容を読んでいただくと、もっとはっきりすると思います。
不採択となった意見書案の内容は議会のホームページに掲載されませんので、以下に引用しておきます。
市議第11号 集団的自衛権行使を容認する解釈改憲を行わないことを求める意見書(案)
政府は、集団的自衛権の行使容認を内容とする閣議決定案を公表し、与党内で協議をすすめている。国民の多数がこれに反対し、各界各層から反対の声があがっている。
日本国憲法は、その前文で恒久平和の理想を掲げ、憲法第9条で戦争放棄を明記している。そのため、自国が攻撃されていない場合に海外で武力行使をおこなうことを可能にする集団的自衛権の行使は、日本国憲法制定以来、歴代内閣も違憲としてきた。これは半世紀以上にわたり積み重ねられてきた憲法論議を通じて定着した憲法解釈であり、国民的合意となっている。集団的自衛権の行使は違憲であるという憲法解釈を一内閣の閣議決定によってくつがえすことは、憲法第9条を空文と化し、立憲主義を否定することになる。それは国民主権の民主主義国家において許されざる行為である。
よって、政府におかれては、閣議決定で集団的自衛権の行使容認を内容とする解釈改憲を行わないよう強く求める。
以上地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成26年6月25日
岐阜県関市議会
提出先
内閣総理大臣
外務大臣
衆議院議長
参議院議長
関市役所から見た今日の東の空
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