最後の地域審議会
2015-02-07
富之保地内(関市武儀地域)
本日2月7日は、関市の市町村合併十周年の記念日です。
平成17年2月7日、関市と武儀郡5町村(上之保村、武儀町、武芸川町、洞戸村、板取村)が合併し現在の関市となりました。
合併後、関市に吸収された旧武儀郡の5地域には、「市町村の合併の特例に関する法律」(合併特例法)にもとづいて地域審議会(委員10名以内)が置かれました。
地域審議会は、合併によって住民の意見が合併市の施策に反映されにくくなるとの懸念に配慮して設置されたものです。設置する期間について法定の期間は定められていないようですが、5~10年程度が適当とされ、関市では地域審議会条例で平成27年3月31日までの約10年間とされています。今週、各地域で、最後の審議会が開かれました。
私は洞戸(4日)、武儀(5日)、上之保(6日)の3つの地域審議会を傍聴に行ってきました。
地域審議会の任務は
1 市長の諮問に応じて意見を述べること
(1)新市建設計画の変更に関する事項
(2)新市建設計画の執行状況に関する事項
(3)地域振興のための基金の活用に関する事項
(4)新市の基本構想の作成及び変更に関する事項
(5)その他、市長が必要と認める事項
2 必要と認める事項について審議し、市長に意見を述べること
(関市地域審議会条例第2条から)
そういうわけなので、最後の審議会では、
(1)新市建設計画の進捗状況について
(2)合併後10年間の主な事業について
(3)地域振興施策について(自由討議)
以上の3件が共通の議題とされました。
新市建設計画というのは、合併のためにおこなわれた協議会で策定したものです。合併後に追加された事業もふくめて、関市の場合は主要事業として176事業が計画されました。
その進捗率は平成27年3月見込みで以下のように報告されました。
市事業 進捗率92%(143事業中131事業)
県事業 進捗率97%(33事業中32事業)
計画全体 進捗率92%(176事業中162事業)
計画した事業のうち、未実施や実施困難(中止)となった事業数は以下の状況です。(傍聴した3地域分のみです。)
洞戸地域 未実施2 実施困難6
武儀地域 未実施3 実施困難4
上之保地域 未実施1 実施困難4
新市建設計画の実施期間は合併後10年間でしたが、国の法改正にもとづいて5年間延長され、未実施の事業は今後も進められることになっています。
合併後10年間(H17~H26)の主な事業について、事業費をみると
洞戸地域 22億3157万2千円
武儀地域 12億9933万7千円
上之保地域 22億2284万8千円
※地域をまたがる事業をのぞいて集計したもの
津保川診療所から見た風景
手前を流れるのが津保川(つぼがわ)
10年間、計画された事業の多くが実施され、様々な努力がおこなわれてきました。
しかし、合併してこれで皆が満足しているかというとそれは評価が分かれるところです。
合併後の10年間、少子高齢化に歯止めがかからない厳しい現実があります。
道を横切るサル(関市西神野)
武儀地域へ行く途中、道路を横切るニホンザルに出くわしました。
豆をつくった畑に50~60匹の群れがやってくるそうです。
家の屋根にのぼってたわむれる姿もありました。
近所のお宅で伺ったところ、縁側に面したサッシを開けてサルが侵入し、屋内につるしてあった干し柿を食べられたこともあるとのことでした。
庭先近くに来ていた子ザルにそっと近づいてみたところ、数メートルの距離まで逃げません。人間をおそれなくなって、おとなのサルは真っ赤な顔で威嚇してくることもあるそうです。
サルの落とし物
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