関市のデイ・サービス廃止方針
2014-11-23
今日は、関市内の武儀地域・上之保地域に出かけ、街頭宣伝をおこないました。総選挙のことはもちろんですが、関市のデイ・サービスセンター廃止の問題にも触れました。
デイ・サービスセンターは日帰りで利用できる介護施設で、入浴などの介護サービスをおこなっています。条例では7つの事業が定められています。
デイ・サービスセンターの事業
(1) 入浴サービスに関すること。
(2) 食事サービスに関すること。
(3) 生活指導に関すること。
(4) 日常動作訓練に関すること。
(5) 休養に関すること。
(6) 家族介護者教育に関すること。
(7) 送迎サービスに関すること。
【関市デイ・サービスセンター設置及び管理に関する条例第2条】
武儀・上之保・洞戸地域については、関市が設置しているデイ・サービスセンターを今年度限りで廃止する方針が打ち出されているのです。
関市には市内に30ヵ所のデイ・サービスセンターがあるとのことです。そのうち市が設置しているデイ・サービスセンターは4ヵ所。いずれも平成の大合併で関市に編入された旧武儀郡の4地域(武儀・上之保・洞戸・板取)にあります。その4地域について市が示している方針は次のような内容です。
この方針どおりになると、4地域のデイ・サービスセンターの状況は以下のようになります。
4地域のデイ・サービスセンター
地域名 平成26年度設置数 → 平成27年度設置数
上之保地域 1ヵ所 (市営=社協に委託) → ゼロ
武儀地域 3ヵ所 (市営1=社協に委託、民間2) → 2ヵ所(民間2)
洞戸地域 2ヵ所 (市営1=社協に委託、民間1) → 1ヵ所(民間1)
板取地域 1ヵ所 (市営1=社協に委託) → 1ヵ所(市営1=民間委託)
※社協=関市社会福祉協議会
「上之保・武儀・洞戸の3つの市のデイ・サービスセンターを廃止するので、来年度からは民間施設のデイ・サービスを利用してください」ということなのです。
居宅介護を支えるためにデイ・サービスセンターは欠くことのできない施設です。そして、なるべく近くで利用できる方がよいことは言うまでもありません。
特に上之保地域では、デイ・サービスセンターが地域からなくなってしまいます。慎重な取り扱いが望まれます。
廃止される上之保デイ・サービスセンター
国は、介護予算削減のために施設介護を抑制し、これからは居宅介護と介護予防に力を入れるという方針のようです。居宅介護重視と言いながら、関市はデイ・サービスセンターを廃止して減らしてしまうのかとの疑問を抱かざるを得ません。
廃止ではなく、むしろ、居宅介護・介護予防の地域拠点としてデイ・サービスセンターの機能を拡充すべきではないでしょうか。
しかし、廃止案は、11月27日から開かれる関市議会定例会に議案第83号として提出される予定です。
市の担当部局は10月から地域毎に利用者家族や、地域への「説明会」を開いて方針を説明しています。それは廃止の結論ありきの一方的な方針押しつけだと、参加した人は感じています。住民合意ができているかどうかは疑問と言わなければなりません。拙速な議案提出だと思います。
居住人口が少ない地域で施設の経営効率が悪いのは当たり前です。経営効率優先ではなく、利用者や地域住民の願いに寄り添って、廃止計画を考え直す必要があると考えています。
*** リンク ***
平成26年関市議会第4回定例会日程
http://www.city.seki.lg.jp/cmsfiles/contents/0000001/1924/26_4.pdf
*
平成26年関市議会第4回定例会 提出予定議案
http://www.city.seki.lg.jp/cmsfiles/contents/0000001/1483/yoteigian26-4.pdf
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