続報 関市のプレミアム商品券
2015-03-04
関市議会の本会議4日目。今日までの3日間で代表・一般質問が終わりました。24人の議員のうち、質問をおこなったのは15人です。
「地方創生」についての質問が自民党系会派と公明党から出て、プレミアム付き商品券を発行する事業について公明党の質問に具体的な答弁がありました。
先日、私が書いた記事(2月15日付)の内容とは、少し変わってきました。
関市のプレミアム商品券は、1千円の商品券12枚と600円の温泉入浴券1枚をセットにして、1セット1万円で4万セットを発売する
1セット当たり2千6百円のお得で、26%のおまけ。総額5億円余りの金券を4億円で売ります。
商品券は、市内の商工会議所や商工会の協力を得て販売する方針だそうです。「1人で何口買えるのですか」という質問には、「まだ決まっていない」という答弁でした。国が予算を付けたので、それを活用するために大急ぎですすめているが、まだ細部まで検討が及んでいないということがうかがえます。
2週間前とくらべると、プレミアム商品券を温泉入浴客の増加にもつなげるという工夫が加えられました。
関市には、市が保有する3つの温泉施設があります。
※クリックするとリンクがひらきます
よろしかったらお出かけいただきたいと思います。上之保温泉は水曜定休、武芸川温泉は木曜定休、板取川温泉は3月末日まで平日休業になっていますのでご注意ください。
関市の3つの温泉施設は、いずれも指定管理者制度にもとづいて、地元の会社に管理運営が委託されています。委託先に支払う費用を平成25年度の決算額でみてみると・・・
上之保温泉ほほえみの湯
(株)ハートランドかみのほ 766万9千円
武芸川温泉ゆとりの湯
(株)むげ川 0円
板取川温泉バーデェハウス
(株)板取川観光 1,179万3千円
※平成25年度関市一般会計・特別会計決算資料から
同じような温泉施設と言っても、費用がばらばらです。
指定管理者制度は、その施設の運営で得た収入が指定管理者のものになるという制度です。温泉の場合は、入浴料その他の収入で経費をまかない、それで足りない必要経費を市が指定管理委託費として支払うという仕組みです。
むげ川温泉の委託費がゼロ円ということは、営業収入で必要経費をまかなっているということで、経営状態がよいということになります。反対にいちばん苦戦しているのが板取川温泉です。
今定例会に提出された補正予算には、つぎの予算計上があります。
板取川温泉指定管理者委託
補正前 1,086万5千円
補正額 300万円
補正後 1,386万5千円
今年度、板取川温泉は1,086万5千円に営業収入を加えればやっていけるという予定でしたが、300万円の追加が必要になり、その結果、平成26年度の予算が1,386万5千円になったということです。
しかも、板取川温泉は、今年1月~3月まで、平日休業になりました。営業日数を大幅に減らしています。このようなことは、初めてではないかと思いますが、よほど経営状態が悪いということでしょうか。
ついでに、関市の「地域観光資源事業」の平成25年度決算額9,171万円の内訳を見てみました。
洞戸観光(道の駅ほか) 666万円
板取観光(温泉ほか) 3,489万円
武芸川観光(道の駅、温泉ほか) 1,786万円
武儀観光(道の駅ほか) 1,367万円
上之保観光(温泉ほか) 1,863万円
※「平成25年度せきしのけっさん」から
地域ごとのばらつきが大きいことがわかります。
こういったことを予算書やその他の資料でチェックして質疑をおこない、予算が適正なものかどうかその是非を判断することを委員会でおこないます。温泉の予算は来週の文教経済委員会の審査になります。
明日は、総務厚生委員会で、介護保険などの条例改正案や補正予算の審査があります。私たちの会派では小森よしなお議員が総務厚生委員です。私は文教経済委員なので、明日は傍聴です。
関連ページ
「関市のプレミアム商品券」
さわたり通信 2015-02-14
「関市プレミアム商品券は6月5日から予約受付開始」
さわたり通信 2015-05-23
はじめまして。野澤敬子といいます。
市議会を傍聴するようになってまだほんの数年なのですが、回を重ねるごとに、傍聴力みたいなものがついてくるのでしょうか、だんだん、議会とはどうあるべきかということについて、私なりの考えがまとまってきました。
猿渡議員の質問は内容が深くて充実しているので、聞き甲斐があります。
先日たまたま貴議員のブログを知り、拝読しています。問題点を、私のような、行政についてそれほど知らないおばさんにもよく分かるように書いてくださっているので、とても嬉しく思います。これからも投稿を楽しみにしています。このブログを読んで、市政に対する関心がもっと広まり、できれば深まるといいですね。
by 野澤敬子 (2015-03-05 09:01)
野澤さん、コメントをありがとうございました。
実は、これまでブログにコメントを頂いていることに気づかずにおりました。
ずいぶん以前にコメントをくださった方もありますが、今更それをというわけにもいかないと思い、今月以降のコメントから掲載することにしました。できるだけ返信のコメントも書きたいと思います。
そういうわけで、野澤さんのこのコメントが初めてのコメントになりました。
「さわたり君のブログは、話が長すぎる」と言われたこともありますが、自分なりのやり方でと思っています。お褒めをいただきうれしいです。
by さわたり (2015-03-24 16:43)