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関市が介護保険料の独自軽減を表明

2015-03-09

関市議会に介護保険料引き上げの条例改正案が上程されることは、2月13日付の本ブログ「介護保険料の大幅な引き上げ」に書きました。その後、予定通りに議案は上程され、3月5日の委員会審査を通過したところです。

私たち日本共産党関市議員団は、3日の代表・一般質問で、介護保険料引き上げ案を取り上げました。

私は会派代表質問で、今回の引き上げ案について「妥当だとはとても思えない」ときびしく批判し、

「際限のない負担増は限界にきており歯止めが必要だ。」

と訴えました。

小森よしなお議員は、一般質問で、低所得者に大きな負担増を押しつけるやり方について、くわしく取り上げるとともに、5日の総務厚生委員会で当局の姿勢をただしました。

しかし、総務厚生委員会で介護保険料引き上げ案に反対したのは、日本共産党の小森委員のみで、議案は賛成多数で委員会を通過しました。

なぜ賛成なのでしょうか

委員会での小森委員の反対討論に対して、賛成討論はありませんでした。

あとは、19日の本会議での討論・採決となりますが、残念ながら介護保険料引き上げ案を否決する見込みが立たない状況です。

それでも、私たちの論戦と努力がまったくむだであったというわけではありません。

小森議員の一般質問で、介護保険料の9段階の所得段階のうち、新第2段階の46%という異常な引き上げ率を取り上げた質問に、市当局は次のように答弁しました。

「新第2段階については、関市独自でなんらかの軽減をはかりたい。」

[関市福祉部長答弁2015-03-03]

国の言うなりで提出した引き上げ案を見直し、限定的ではありますが独自軽減をはかるという表明をしたのです。

介護保険料の独自軽減を行うのは関市では初めてのことです。

十分とは言えませんが、一歩前進です。


関市で提案された介護保険料引き上げ案は

負担増が重すぎる上に公平さを欠くものです

所得段階ごとに算定されている実際の保険料の年額でみると、22~46%の引き上げです。その中で、もっとも高い46%増となっているのが、「新第2段階」の人です。

世帯全体が市民税非課税で、所得等が80万円を超えて120万円未満の65歳以上の方(新第2段階)の保険料が4万9,950円になります。

これまでより46%増、金額で年1万5,630円の負担増が適用されるのです。

高齢の低所得者に何という仕打ちでしょうか。国の方針通りにすると、このようなことになってしまうのです。

関市当局は、この新第2段階の介護保険料を独自に軽減するため、新年度の臨時会で条例改正を提案する方針を打ち出したのです。


関連ページ

「介護保険料の大幅な引き上げ」

さわたり通信 2015-02-13

http://sawatarinaoki.blog.so-net.ne.jp/2015-02-12-1


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