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アベノミクスと町工場

2013-05-26

アベノミクスで株が上がり、円安になりました。

気が遠くなるような桁違いの大もうけをした

大企業や大株主、投資家のニュースが耳に入ってきます。

百貨店では高額商品が売れ出したとか・・・。

それで景気がよくなったのでしょうか。

ある町工場で働く人の話。

自動車部品の下請けをしているそうです。

景気はどうですか?

「単価が安くてきびしい。」

「数個の注文がくるんです。」

どうもパッとしません。


「数個の注文」

というのは下請けにとっては採算が合いません。

そんな仕事を泣く泣く請けて、

場合によっては休日も仕事。

続けて受注するためのがまんです。

「がまん競争」を強いられ、下請けは親会社に利益を搾り取られています。

「日本人というのは本当によくがまんするなぁ・・・」

と、その話を私にしてくれた人が言っていました。


昔は親会社が系列の下請けをもっと大事にしていました。

今はひどいものです。

下請けが親会社にモノを言えば、切り捨てられるだけ。

「競争」の名の下に「横暴」が許され、

利益は力の強いものが確保しています。

資本金10億円以上の大企業の内部留保は、

266兆円を超えているとのこと。

異常な利益のため込みが放置されています。


 

こういう状況をただすのが国政の仕事のはずです。

国が規制する以外に方法があるでしょうか。

必要なのは「規制緩和」でなく、正しい「規制」です。

ヨーロッパでは親会社と下請けが対等な関係を保てるように

法整備がおこなわれていると聞きます。

日本にも実効ある「下請け保護法」のようなものが必要だと思います。


 

円安で輸出大企業は恩恵を受けているそうです。

トヨタは1円の円安で年間営業利益が350億円(※)増えるのだとか。

下請けがもっとたくさん賃金を払えるようにしてもらいたいものです。


(※「360億円」とも「400億円」とも聞きますが、ここでは「350億円」としました。「350億円」は、『ビジネス・ジャーナル』2013年5月11日の記事に出ていた数字です。)


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