”ごみ袋の値上げ” で議論白熱
2013-07-27
7月25日に、旭ヶ丘地区の『家庭ごみ有料化計画に関する説明会』に参加しました。
会場の旭ヶ丘ふれあいセンターのホールは参加者でいっぱいになり、関心の高さがうかがわれました。
関市は、来年度から家庭ごみの処理費用に「受益者負担」を新たに導入し、現在1枚6円の市指定ごみ袋を、1枚50円に値上げする等の計画を実施しようとしています。
それを市民の皆さんに「理解」してもらおうと、関市生活環境課が住民説明会をおこなっています。7月18日から8月16日まで、市内17カ所で開かれます。
25日までに開かれた5回の説明会参加者は次のようになっています。
① 下有知ふれあいセンター 61名
② 保戸島公民センター 39名
③ 桜ヶ丘ふれあいセンター 113名
④ 千疋ふれいあいセンター 19名
⑤ 旭ヶ丘ふれあいセンター 114名
以上の5会場合計で参加者は346名です。
「これは受付の参加者名簿記入者の数なので、実際にはもう少し多い」
と、生活環境課では言っています。
翌日の26日には、田原地区の説明会にも参加しました。
どちらの会場でも、市当局の説明のあと、質問や意見が相次ぎ、白熱したやりとりがありました。
参加者の意見は、大きく分けると2つです。
値上げは困る、考え直してほしいという反対意見。
値上げするならせめてこういうところを考えて欲しいという修正意見。
ごみ袋の値上げをよろこんでいる人はないようです。
「家庭ごみ有料化」という言い方はわかりにくいと思っています。
関市では家庭用の指定ごみ袋を1枚6円で販売していますが、これは実費販売です。
ごみを収集したり燃やしたりする費用は税金でまかなってきたのです。
その処理費用の一部を来年度からごみ袋の値段に上乗せしようとしています。
その結果が、1枚50円になるという話です。
ですから「ごみ処理の有料化」と私は言っています。
いずれにしても、住民の側から見れば「ごみ袋の値上げ」です。
1枚6円の指定ごみ袋を50円にするのですから、相当の負担増です。
関市は、「収入増」と「ごみ減量化」の一石二鳥をねらっているという話です。
いろいろな意見が出ました。
「私たちは何のために税金をはらっているのか。ごみ処理のような仕事こそ、税金でまかなうべき仕事ではないのか。」
この意見は、ごみ袋の値上げによる「受益者負担の強化」が、増税と同じであることを告発しています。ごみは誰でも出すものですから、ごみ袋の値上げは、所得が低い人ほど実質負担が重い消費税増税と同じだと、私も思っています。
「ごみ袋を値上げしてごみの減量化をすすめるという考え方は、人間的ではないと思う。」
市が、ごみ減量化のための努力をしっかりやらず、安易な方法を選ぶことへの疑問。「お金を払いたくないならごみを減らせ」と、ごみ減量化を強要するようなやり方への反発です。
「『循環型社会』とか『ごみ減量化』といいながら、(値上げと同時に)プラスチックごみのリサイクルを廃止するのは、逆行ではないか。」
明らかな矛盾。これまでの努力は意味のないことだったのか。リサイクルにお金がかかるからやめるということでいいのか。もっと工夫する余地はないのでしょうか。
「関市は昨年、上下水道料金を値上げし、今年は国保税を増税した。来年はごみ袋の値上げ。負担増の3点セットだ。来年は消費税が増税されることも考えてほしい。」
行政は、住民の日々の暮らしを本当に考えているかと問いかけています。
「関市民憲章では『郷土を住みよくする』とうたっているが、これでは『住みよいまち』ではなく、『住みにくいまち』になってしまう。」
「審議会で値上げの答申を出してから住民説明会で「理解してほしい」というやり方は、順序がおかしいと思う。答申を出す前に、住民に値上げ案を示し意見を聞いて、それを答申に反映させるべきだ。旧態依然のやり方を見直してほしい。」
まちづくりの理念との整合性や、行政と住民との関係のあり方を問う声もありました。
住民説明会は、来週以降、あと11カ所でおこなわれます。
どの会場の説明会に参加することもできます。
関市民のみんさんは、説明会に参加して、たくさんの意見をお寄せいただきたいと思います。
それを踏まえて、市長は9月の関市議会定例会に条例改正案を提出することになっています。
参考:関市民憲章 http://www.city.seki.lg.jp/0000001361.html
追記:7月26日に関市公式ホームページで、「家庭ごみ有料化計画に関する説明会資料」が公表されました。説明会場で配布される資料と同じものです。下記をクリックしてごらんください。(7月29日)
家庭ごみ有料化計画に関する説明会資料
http://www.city.seki.lg.jp/cmsfiles/contents/0000004/4765/setumeikaisiryou.pdf
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